社会福祉法人 光の子児童福祉会

保育日誌

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満月の十五夜

2021/09/21

今夜は十五夜・中秋の名月、しかも8年ぶりに満月と重なっているのだとか。そんな十五夜を子どもたちに伝えるべく栄養士のY先生は月見団子を作ってきてくれただけでなく、ススキ、コスモス、柿、ぶどう、栗などを持って出勤してくれて、玄関ホールに飾り付けてくれました。出来立てで柔らかそうな月見団子の他にも食欲を掻き立てる本物の果物が飾られているのですから子どもたちが黙って通り過ぎるはずはなく、給食の前後、おやつの時間など玄関ロビーを通るたびに、誰かしらが立ち止まり、誰も見ていなければ食べてしまうのでは?というぐらい飾ってある何かに触っているのです。春、桜が咲き、花見をするときには「花より団子」などと言われることがありますが、中秋の名月を愛でる時も子どもたちには「月より団子」なのでしょう。そんな子どもたちにも満月を見てもらえたらと思っていたのですが、午後から雲が広がり、退勤した時間にも大河原ではせっかくの満月も雲の陰に隠れ見ることはできませんでした。それでも、仙台駅から帰宅する途中、ビルと雲の間からチラッと見えた8年ぶりという満月と重なった中秋の名月、子どもたちも見ているといいなあ。そんなことを思いながら映像に残しました。
 さて、日中、子どもたちがバッタとトンボを夢中で追いかける足元に目を向けると、アリたちが忙しそうに巣を出入りしていることに気づきます。そんな彼らアリの姿から深まり行く秋、そして、その先に訪れる冬に備えて働いていることを思います。また、掃いても掃いても次から次へと落ちてくる桜の葉、先週植えられた白菜の苗が生き生きと育っている様子、バスや軽トラックの窓が毎朝朝露で濡れるようになっていることから、アリを見習いしばらくサボっていた薪づくりも本格的に再開しなければ・・・。

今日はお月見

2021/09/21

 保育園ではススキや団子を飾って今夜のお月見を楽しみにしています。お月様見られると良いですね。

上物だよ

2021/09/17

今朝の新聞に塩釜港に水揚げされた「三陸塩竈ひがしもの」の名がつくブランドマグロのシーズンが到来したことが写真とともに掲載されていました。競りにかけられる前に仲買人が品定めしやすいように全て同じ向きに並べられたマグロたち、鮮度や色つや、脂の乗りを基準に厳選し、旬の味として仙台や首都圏の市場に初出荷されたそうです。そんなブランドマグロのようになどと書くことは適切ではありませんが、てんやわんや、大混乱の中、給食を食べ終えた(食べさせてもらった)0歳児ひかり組の子どもたちは満腹感で満足し、それまでの喧騒が嘘のように同じ向きを向いて眠りについていました。その姿は前述の「三陸塩竈ひがしもの」どころか、最高ブランドマグロとして有名な青森県大間で一本釣される天然クロマグロ以上の最高級品そのものです。そして、子どもたちを寝かせてから数十分後、気持ち良さそうに寝ている子どもたちの姿を見て「かわいいね」と言いながら給食を食べる担任たち、さすがプロ!さっきまでの必死な表情は全く見られませんでした。
さて、台風14号の影響に気を付けることが県からのメールや天気予報で呼びかけられました。これまで少々の雨の時はもちろん、台風のときにも特別なことはしてなかった車掌車のガラスが無くなっている窓に雨が吹き込まないようにビニールを貼りました。台風に慣れた地域の方々がオンボロの車両にくすんだビニール、それをガムテープで止める様子を見たら、「ほとんど役に立たたないのに何を無駄なことをしているんだろう」と笑うことでしょう。それでも、子どもたちに「すっご〜い!窓みたい」とか「プゼレント(プレゼントの意)みたい」と言われると最高な気分になるものです。一方、保育園の虫博士の一人として認定されるであろう4歳児あい組のH君は虫好きで子どもとは思えないような知識がありカマキリを飼育していたりしているのに、自分では虫を触る(捕まえる)ことができないため、驚いたことに保育園で餌となるバッタや蝶々を友だちに捕まえてもらうというのです。そんな訳で今日もカマキリの入った飼育ケースを持ってきたのですが残念なことにゲットならず持ち帰ることになりました。そんなとき、降園する時必ず玄関のメダカに釘付けになるという1歳児そら組のA君が鉢の中を泳ぐメダカを覗き込んでいる姿をお父さんが優しく見守ってくれています。とはいえ、ずっとそのままというわけにもいかないでしょうから「ねえA君、ほら、こっちにはカマキリが入っているんだよ」とH君の飼育ケースの存在を知らせてみました。すると狙いをメダカの鉢からH君のカマキリに変え夢中でケースのなかで動くカマキリを見ていました。H君はそんなA君の様子が嬉くて、心の中で「僕のカマキリもすごいでしょう!」そういっているように感じました。

保育園の秋

2021/09/17

 きんもくせいの香りに誘われて、久しぶりにほし組とそら組の子ども達は散歩に出かけました。ほし組は近くの末広公園に行き、すべり台や土管のトンネルで遊んだり、先生と鬼ごっこをして走り回ったりして大粒の汗をかいていました。この時期服装には悩みがちですが、動きの多い子どもは大人より一枚薄着のほうが良いのでまだ半袖で十分のようです。
 そら組は保料の住宅地へ行って来ました。電車が見えるとっておきの場所へ行き、「金太郎」の貨物など3本の電車を見送って喜んでいたとのこと。道端のネコジャラシをつんでお土産に持って帰って来ました。
 保育室ももうすっかり秋の装い。ほし組にはみんなで作ったトンボが楽しそうに飛んでいます。丸めた桜紙で作ったブドウもおいしそうですね。

しっかりと50年・100年先を見て

2021/09/16

国土の3分の2を森林に覆われているという日本。今、その日本の山で異変が起きているというのです。コロナ禍の影響でアメリカなどでは郊外に住宅を建てるなど、木材需要が高まったことで輸入材が不足し、国産材の価格が高騰するウッドショックが起こっています。そして、山の所有者に無断で木を伐採する“盗伐”が各地で起きているそうです。それだけではありません、伐採されたままのはげ山が放置され、ダムの役割も果たしていた木がなくなったことで土砂災害を引き起こす一つの要因となっているというのです。オリンピック・パラリンピックの舞台となった国立競技場でも国産の杉などがふんだんに利用されたようですが、木材として利用できるようになるには50年・100年という長い歳月が必要です。今回使われた木も、林業を生業にしていた先人が戦後に植林した杉やひのきが成熟した木材が使われたということになるのでしょう。これから暖炉(薪ストーブ)が使われるようになると、保育園に隣接する山から焚き付けに使う杉っ葉を拾い集めさせてもらっていますが、山を所有する方が入っている気配もなく山も荒廃しているように感じます。子どもたちが生まれるずっと前からここに立ち続けている木々たちがこれからどのように育ち、どのように使われていくのか、僕が生きているうちには見ることが出来ないと思いますが、そんな木々同様、子どもたちの50年・100年先の姿は見ることが出来ませんが、だからこそ、50年・100年先の姿をしっかりとイメージして子どもたちと過ごさなければならないことを思わされます。今日は10時頃まで小雨が降っていたこともあり、子どもたちは雨が上がるまでホールや保育室で過ごしていましたが、3歳児ひつじ組のY君、Y君、A君たちはいつも自分たちがしてもらっているように先生になりきって楽しそうに保育園ごっこ(絵本を読んであげる)をして遊んでいました。そんな楽しそうな姿や笑顔で給食を食べる姿、必死にオレンジを食べる様子を見ている限りでは50年・100年先も安泰でしょう。

何としても

2021/09/15

秋冬野菜を植える(種を蒔く)ために管理機(耕運機)をかけマルチシートが張られた畑にキャベツや白菜の苗が植えられ、大根の種が蒔かれました。暑かった夏には毎日のように植えた苗に水を掛ける姿が見られましたが、涼しくなったことを子どもながらに感じるからなのでしょう、さすがにジョウロを持って畑へという様子は見られません。これから少しずつ気温が下がっていき、冬には霜が降りてフワフワだった畑の土がカチカチに凍ってしまうことに初めて出会う子どもたちもいることと思います。人間の中にも暑い夏より寒い冬が好きという方がいる様に、寒い中でも野菜が育つ不思議さ興味を持って欲しいと思っています。そのためにも土の中で育ってくれているであろう“さつまいも”を掘ることを通し、トマトやきゅうり、なすのように地上で育つ野菜だけないことに気づいてもらえることでしょう。一方、僕には、お勧め頂き今年初めて育てた“おかひじき”の種を取る作業が待っています。このおかひじき子どもたちみんなが食べられるくらい収穫できることを楽しみにしていましたが、結果的には一人暮らしの先生が持ち帰ることができる程度の収穫となりました。それでも種だけはそれなりに取れそうな様子!来春、今度こそ願い通り収穫できることを願いながら大切に種取りをしなければ・・・。
 さて、まだ葉っぱと同じ色で中々見つけることが出来ない柿が少しずつ色付き始めると今年度入園した子どもたちの中に渋柿だと知らず、何としても食べると決めて、こっそりもぎ取って食べて(かじって)、その渋さに顔をしかめ吐き出す様子とそれをニヤニヤして見ている先輩たちの姿が見られるのももうすぐです。反対に水遊びを楽しむ姿は見られなくなっていくのですが、今日は思っていたより気温が上がったこともあり、夕方、2歳児つき組のM君とAちゃんがジョウロに水を汲んで遊び始めたのですが、M君には蛇口の位置が高過ぎるため水飲み場によじ登り蛇口をひねるけれど、蛇口がきつく締められていて水が出せないと知ると自分より身体が大きく力があると思ったのでしょう「ねえAちゃん水出してちょうだい」と懇願し、水を出してもらいながら楽しそうに遊んでいました。

旗が揺れる園庭と稲刈りの様子

2021/09/14

園庭で風に揺れる手作りの旗と稲刈りでお世話になった人生の先輩、物知りの先生たちとコンバイン以上にザリガニに夢中になっているメンズたち!

しらんがな!?

2021/09/14

いつも賑やかな園庭から、いつも以上に賑やかな子どもたちの歓声とはしゃいだ姿が見られました。その原因は、「親子で遊ぼう会」に向けて作った染紙の旗(万国旗)が園庭の子どもたちの頭上に張り巡らされ、遊ぼう会当日のような賑やかな雰囲気に大喜びしていたのです。早速その旗の下で4歳児あい組・はと組は綱引きをして大いに盛り上がっていました。この旗、当日を前に張り巡らすことで、旗(紙)が乾燥することや紐の長さやバランスを確認するという目的があるのですが、子どもたちには遊ぼう会が近付いているということが意識づけられ、一気にモチベーションが高まるということは言うまでもないようです。
 一方、5歳児は天気に恵まれ、予定通り「稲刈り」ができるとあって、朝から興奮気味!田んぼではHさんを含めたやる気満々の5人の田んぼの先生が子どもたちがやって来るのを待っていてくれました。ところが、いつもなら田んぼの先生よりも早く待ち構えていてくれている顔馴染みのテレビ局のカメラマンも新聞記者もお見えになっていません。するとHさんが「あれ、おかしいな?いつもなら俺たちより早く来てるTV局の人、今日は来てないけど・・・?!」とつぶやくのです。毎年、田植えと稲刈りの様子がニュースで取り上げられることをHさんも楽しみにしていて、たくさんのお友だちに「今日TVに出るから」と予告していたらしく、不思議がるというより残念そのもの・・・。そんなこともあり稲刈りが始まっても時折「おかしいなあ?」「日にち忘れたのかなあ?」とつぶやき、園の行事の際、来ていただいているカメラマンのMさんがドローンを飛ばして撮影を始めると田んぼの上空に現れたドローンを見て「なんだ!N〇K、ドローンで撮影しにきてくれたんだ」と喜ぶ姿が・・・。Hさんがこんな勘違いをするくらい取材を楽しみにして下さっていたのかと思うと複雑な思いでした。ちなみに稲刈りを終え職員室に戻ると事務のOさんが「ついさっき、N〇Kの方から、『稲刈り』いつですか?」と問い合わせの電話があったと言うではありませんか(@_@;)!先日、日程確認のお電話を戴いていたと聞いていたので、お分かりいただいていると思っていたので確認の連絡しなかったのが原因だったようで、残念であり申し訳なく思ってしまいました。TV局としてもコロナ禍にあっても、春の田植えも秋の稲刈りもしているという明るいニュースを伝えることを考えてくださっていたのかも知れません。そう考えると、朝、しっかりとお電話を入れるべきだったと反省させられました。そんなこんなのハプニングはありましたが、誰も怪我することなく園に戻り給食を食べ、お昼寝を終えた頃、子どもたちが刈ったところ以外の稲をコンバインで刈り取るというので見に行ったのですが、鎌で手や足を切ることがないように気を付けて刈ったのとは違い、あっという間に刈り取られていく様子に驚いていました。そうかと思えば、コンバインより、用水路にいたザリガニに夢中になるメンズたちも・・・。それもいい思い出になったことでしょう。全てを刈り終えるまで見ていると午後のおやつを食べる時間がどんどん遅くなるので作業の途中で切り上げて園に戻ることにしたのですが、その際、土手に「ひがんばな(彼岸花)」が咲いていたので一緒に歩いていた近くの子どもたちに「あの花なんていうか知ってる?」と聞いてみるとめぐみ組のS君が自慢げに「しらんがな」と答えてくれました。「しらんがな!?」と思ったのですが直ぐに分かりました。「しらんがな、シランガナ、知らんがな、ひがんばな」そうです、彼は「ひがんばな」の響きを「しらんがな」と覚えていたのです。求めていた答え・名前とは違っていたのに、は行い段の「ひ」、さ行い段の「し」など全ての段が一致していて「知らんがな」は「知らん」どことか、よく「知っている」ということ、そして「しらんがな」が何だか素敵な名前、正解に思えてしまいました。そうそう。2歳児ほし組の子どもたちは保育室が田んぼに一番近いこともあり、お昼寝後、聞こえてくるコンバインの作業音が気になり、何が行われているか見たくてバルコニーに出てきたものの見えません。そんな中からT君を抱っこして作業が見えるフェンスのところまで行くとコンバインの動きだけでなく、作業をサポートしている方の動き様子までしっかり見ていました。いずれにしても、人生の大先輩で物知りの田んぼの先生たち、特に病により声帯を切除して話すことが出来なくなったKさんとの関わりは多様性を求められる今、とても大切な時間になったことでしょう。本当にありがとうございました。

2021/09/13

朝5時半過ぎになってようやく明るくなり、夕方6時過ぎにはすっかり暗くなり、朝夕の涼しさや園庭を2匹繋がって飛ぶトンボ、テレビからスタッドレスタイヤのCMが流れるようなってくると改めて暑かった夏が過ぎ本格的な秋が近付いていることを感じます。6月、タコウインナーそっくりの花をたくさん咲かせ、子どもたちにごっこ遊びを提供してくれたザクロの木、今年こそは数年ぶりにたくさんの実を付け、子どもたちにすっぱい実を提供してくれると思っていたのに食べられそうな実はたった一つだけ。幸いなことは誰も気付かないくらい目立たないこと。もし誰かが気付いたら、食べるために知恵とありとあらゆる道具を運んできて収穫することでしょう。このまま誰にも気付かれず完熟するとは思いませんが、もう少し大きく育ってくれるといいのですが・・・。
 さて、もう少しすると、毎年どこからともなくキンモクセイの香りがしてきて、どこかでオレンジ色の小さな花が咲き始めたことが分かるようになります。一方、園庭では今年も誰にも気付かれずひっそりとギンモクセイが花を咲かせ始めています。マスクをしていることも関係しているかと思いますが、キンモクセイと違いほとんど香りがしないため誰にも気付かれないまま花を咲かせ、あっという間に花が終わってしまいます。そんなギンモクセイやキンモクセイが花を咲かせるようになると、いつも以上に賑やかな声が園庭から聞こえてくる様になり「親子で遊ぼう会」が近づいていることを感じさせられます。5歳児は礼拝後にもリレーをするというので応援方々見に行ったのですが、のぞみ組・めぐみ組のクラス対抗リレーの後のクラスをミックスしてのデカパンリレーが何とも可愛らしく見ていて笑顔になっていました。明日は春に田植えをさえてもらった田んぼで稲刈りをさせてもらう予定ですが天気予報は明日も雨は降ることはなさそう。明日もTVと新聞の取材が来てくれる様ですが、今年の5歳児は本当にお天気に恵まれているようです。

祈りと願い

2021/09/11

アメリカの象徴の一つだったニューヨークの世界貿易センター(WTC)にテロリストによってハイジャックされた旅客機が突入し倒壊してから20年、そして、東日本大震災から10年6ヶ月の今日、それぞれの被災地では祈りが献げられたことでしょう。そして今は、世界中で新型コロナウイルスとの闘いが続いています。そんな中、各地で保育現場での感染が広がり休園する施設が相次ぎ保護者の方々から悲鳴が上がっていることが今日の河北新報の夕刊の一面が伝えています。保育所はその性質上、保護者のための施設で日曜祝日・年末年始以外は原則開所となっています。一方で、園に通ってくる子どもたちの育ちのためにあり。しかし、コロナ禍にある今、保護者のためにも子どもたちにとってもバランスが崩れてしまっているということになるのでしょう。保護者、子どもたちのために働いている職員の中にも子育てをしている職員がいる。そして、その職員やお子さんが感染する可能性もある今、子どもたちの命を預かる施設として開所が不可能になる、休園せざるを得ないことがあることを厚労省。社会にも理解してもらえることを願うものです。

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