社会福祉法人 光の子児童福祉会

保育日誌

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もう少し

2021/03/22

「園長先生、今日から一緒に給食食べよう!」のぞみ組のK君とK君が職員室へ誘いに来てくれました。毎年卒園を迎える時期になると、普段、職員室で給食を食べている主任のY先生、事務のOさん、そして僕にランチルームで一緒に給食を食べるために声をかけてくれます。水曜日に保育終了日を迎えるため、多くの子どもたちが給食を食べられるのは今日を入れて三日だけとなりました。そんなこともあり声をかけてくれたというわけです。しかも今日の給食は、のぞみ組の子どもたちのリクエストメニューの鶏の唐揚げ、ポテ菜サラダ、コーンスープ、デザートにイチゴという特別メニュー!それを嬉しそうに食べる子どもたちと一緒に給食を食べられることに喜びを感じていたのですが、3・4歳児がいつもと違う光景が不思議で仕方がないようで何人もの子どもたちが「ねえ、園長先生どうしてここで食べてるの?」と聞いて来たので、理由を話し「今度誘ってくれたら一緒に食べるよ」と返事をすると「うん!いいよ」という返事がありましたが、果たして誘いに来てくれるでしょうか?
 さて、卒園を前に園庭では4歳児が5歳児に混ぜてもらいドッジボールをする姿が見られていましたが、5歳児が手加減しながらボールを投げたりルールを教えてあげたりしていますが、このようにして遊びが伝わっていくのでしょう。一方、5歳児の中では縄跳びが流行っているようで自分の縄を家から持って来るほどで、中には僕が小学校二年生になる頃までできなかった記憶がある後ろ跳びができる子もいるのですから驚きです。また、Y君とS君たちはサバイバルゲームでもしているかのように相手に見つからないように園庭の丸太や車掌車や木に隠れながら園庭を駆け回り、桜が咲くのが待ち遠しいのか花見櫓の上で遊ぶ子どもたちの姿も見られます。少々難しそうですが、限られた登園日の中で桜が咲いてくれるといいのですが・・・。

嬉しい!

2021/03/19

「園長先生、ピンクい車(ピンクの車の意)壊れた!」と言われて数週間、ハンドルが切れなくなったペダルカーの修理にトライしたものの、手に負えなかったため、以前直してくださった自動車屋さんのYさんに昨日修理をお願いしました。すると今朝「園長先生、直してきました!」「園庭でもう子どもたち遊んでます」というのです。そこで「ありがとうございます。助かりました」とお礼をしてから30分程度過ぎた頃でしょうか、子どもたちが「園長先生、ピンクい車また壊れた!」と報告しに来るのです。まさかと思いながら確かめて見ると確かに動きません。そこで直ぐにYさんに連絡して原因と思われるところを聞いて修理に取り掛かり、直してあげることが出来ました。ところが、それからそれほど経っていないうちに「園長先生、車壊れた」と報告しにくる子どもたちがいるのです。きっとまた、「ピンクい車」の同じ所が壊れたのだろうと思ったら、今度はシート部分が壊れた別な乗り物が運ばれて来ました。それだけではありません、午後には「園長先生、何だかタイヤがグラグラする」というストライダーが届けられました。こんな風に子どもたちに当てにされることは嬉しいことですが、直ぐに応じられなかったり直せなかったりする多いので申し訳ない思いです。何はともあれ、これだけ修理依頼があると職員室前のバルコニーに「自動車修理工場」の看板を掲げ、乗り物だけでなく「黄色い、茶色い、黒い、という言葉はあっても“ピンクい”」という言葉はないことを教えてあげなければならなそうです。
 さて、午後、いつものようにクリーンセンターにゴミの処理に出かけ、保育園に戻ると正門を入ったところに数台の自転車がランダムに止っています。今日は町内の小学校の卒業式ということもあり、6年生以外はお休みらしく「子どもたち(卒園児)が遊びに行きたいと言っているのですがいいですか?」という連絡が入っていたので、その子たちが来ているのだろうと思ったら、来年6年生になる卒園児たちが当時担任してくれたW先生に結婚のお祝いメッセージを届けながら遊びに来ていたのです。当たり前ですが、6年生にもなると顔つきがすっかり変わり、そこにマスク着用となると、よ〜く見ないと一体誰なのか全くわかりません。そんな子どもたちが恥ずかしがることなく保育園に遊びに来て、ホールで子どもたちにピアノを弾いてあげたり、童心に帰り園庭で遊ぶ姿を見ると嬉しくなりました。一方、玄関には靴箱に片付けられず、脱いだままの靴が自転車同様ランダムに置かれていることで気がつきました。子どもたちは一早くW先生に会えることと保育園で遊べることが嬉しかったから、自転車も靴も並べ直すことすら忘れてしまったことを・・・。来年は卒業式後にW先生に卒業の報告をしに来てくれることを楽しみにしています。
長くなりましたが、先日作った花見櫓で5歳児のぞみ組の女の子たちが丸太の落下防止と化粧のために結んであるロープの端の解けたところを使って三つ編みをするという新たな遊びを考え出していたこと、またその三つ編みの上手さに驚かされました。

のぞみ組卒園旅行

2021/03/19

 先日、卒園式を迎えた27名ののぞみ組。今日はのぞみ組が楽しみにしていた卒園旅行に行って来ました。
行き先は、園と同じ大河原町にある「もち〇た館」です。
お家の方とも行ったことがある子がほとんどでしたが、お友だちや先生と行けることに特別感を感じ、朝からそわそわしていました。
もち〇た館に行くならぜひ・・・と保護者の方から、動物たちにあげるエサ(野菜)を子どもたち全員分頂きました。いつも保育にご協力いただき感謝いたします。さっそく馬や羊、うさぎなど普段の生活では触れる機会の少ない動物に、手渡しでエサをあげました。大迫力の動物たちに大興奮な子どもたちでした。
 そして、今日のメインのバーベキュー!以前から、お友だちとバーベキューがしたいという夢がやっと叶いました!いいお天気の中、外で食べるお肉は一段とおいしかったです。担任が想像してた量の倍は食べていたのぞみ組でした。
今日の出来事がきっと子どもたちの一生の思い出になるでしょう。無事にいけて心から嬉しく思います。


※昨晩発表された「宮城県・緊急事態宣言」に伴い、予定していた内容を一部変更し、出発時間の短縮を行いました。

Why?

2021/03/18

今朝の新聞に、某保険会社による将来なりたい職業の2020年度のランキングが書かれていました。紙面によると、小学生の女子を除き、小中高校生の第一位はバブル期にベスト10にランクインして以来だという「会社員」、そうかと思えば、時代を反映するかのような「ユーチューバー」や「ITエンジニア・プログラマー」などがランクインしています。一方、嬉しいことに小学生女子の二位は「教師・教員」、三位には「幼稚園の先生。保育士」がランクインしています。ところが、中高生になると「教師・教員」「幼稚園の先生・保育士」から「公務員」「看護師」へと変わってしまっています。それでも中高生の女子は教師や保育士など資格を取得して働く職業が上位に目立つようですが、現実はといえば多くの保育施設で保育者不足に悩まされ、地域によっては相変わらず待機児童問題が深刻化しています。我々の保育園でももう少し保育者がいれば先生たちの仕事が軽減できると思うのですます。そんな中でも今月途中入園してくれたM君が「カタツムリ見つけた」と僕に見せてくれるほど先生たちと楽しそうに過ごしている姿を見ていると、小中高と成長していく中で夢が変わってしまう原因が何故なのか聞いてみたいと思ってします。僕の勝手な推測でしかありませんが、このランキングにもコロナウイルス 感染症が影響しているように思ってしまいます。何故なら、以前ならベスト3に入っていたような医者(医師)やパイロットという業種が入っていないことです。もしかすると、コロナ禍でフライトが激減したことや医療従事者の過酷な労働が報じられたこと、そして、会社員が増えたのは、出勤することなくリモートによる在宅勤務が可能になったことが影響したのではと思ったのです。そんなところにも時代の変化やコロナの影響の大きさを考えさせられました。
 さて、話は変わりますが、ド◯カ◯がまだ3人で活動していた頃の初期のアルバムの中に「♪ 大嫌いだった眼鏡外せない この何日も 気を隠すにも ちゃんと見るにも 都合がいい」という歌詞から始まる曲があります。そんな曲ではありませんが、僕はコロナウイルス感染症が流行ってからというもの大嫌いだったマスクをしなければならなくなり「大嫌いだったマスク外せない この何ヶ月も 機嫌見るにも 顔を知るにも 邪魔で仕方ない」こんな気持ちで過ごしています。しかし、大嫌いなマスクのお陰で花粉症による目の痒みはあるものの、「くしゃみ」と「鼻水」の症状が軽く感じられるのはありがたいことです!桜が咲き始める頃には花粉症も楽になると思いますが、宮城県内でコロナの感染者数が増えている中、いつマスクを外して生活できるようになるのでしょうか?どうか一日でも早く以前のようにマスクを外して生活できる日がくることを願い祈るものです。

大丈夫!?

2021/03/17

あと3週間すると、4月となり、子どもたちは就学・進級することになります。このところ同じ様なことを書いている様な気がしますが、この一年でどのクラスの子どもたちからも年齢に合った成長を感じています。その中でも0歳児ひかり組の子どもたちの成長は保育者になるための教科書に書かれている成長過程を日々間近で見られるようなものです。ハイハイ、立つ、歩くといった目に見える成長はもちろん、今では当たり前だと思ってしまっている保護者と離れることが辛くて泣いていた子どもたちが笑顔で過ごしている姿、また、僕の顔を見ただけで引きつって泣き出していたKちゃんが泣かなくなってくれたことも目を見張るものだと思い嬉しく思っています。また、3歳児ひつじ組のM君が砂遊びで使うトンネルを腕と足にはめてロボットになり切って遊ぶ様子も、誰に指示されることなく自分で楽しいことを考えて、それを具現化していることがわかり、可笑しかったり、驚いたりさせてもらっています。そんな子どもたちの姿から就学も進級も大丈夫!だと思っています。反対に大丈夫?と思ってしまうこと、それは、今日の夕方も福島県沖を震源とする震度3から4の地震があったことと宮城県内で今日107人がコロナウイルスに感染したということ。そして、21日に期限を迎える1都3県への緊急事態宣言を解除する方向だということです。新年度を迎えるこの時期は人の移動が増えるというのに大丈夫なのでしょうか?昨年度は新年度が始まって早々、登園自粛期間がありましたが同じようなことにならないことを切に祈るとともに、今後も自分の行動に責任を持ち感染予防に努めなければと思います。

春になれば・・・。

2021/03/16

♪「春になれば 氷(しが)こも解けてどじょっこだの ふなっこだの夜が明けたと思うベナ」の歌詞で有名な秋田の民謡から生まれたという童謡「どじょっこふなっこ」、そんなドジョウではありませんが、寒さが和らぎ、春の日差しが感じられる様になったこともあるのでしょう、このところ、朝、子どもたちが園庭に出てくる時間がとても早くなり、かくれんぼやシーソー、ストライダーなど思い思いの遊びを楽しんでいます。4月から保育室が1階から2階へと変わるだけでなく、朝のおやつがなくなる2歳児クラスの子どもたちも早い時間から外遊びを始めるなど先生たちが進級後を意識した生活リズムで過ごしています。4歳児は緊張した面持ちで5歳児から引き継いだ当番活動に取り組んでいますが、そのことにより、間も無く自分たちが保育園で最年長学年になるという意識が芽生えて来ていることが伝わって来ます。一方、卒園式を終えた5歳児は緊張感から解放されたのか残り少ない園生活を満喫していることが伝わってきます。しかし、小学校に入学した途端、これまでと一変し最小学年となりお世話をしてしてもらう対象となってしまい、緊張感の中での生活が始まることでしょう。そして、保育園でもしばらくの間、新入園児の泣き声が響き、先生たちが疲労困憊の日々が始まることでしょう。
 さて、今日の午後は、M学院女子大学のA教授・K教授の最終講義のお誘いを受けM学院女子大学に出かけて来ました。これまで、様々な研修会の講師として、また、学会での発表にお誘いいただいたり、震災後、被災園に学生ボランティアと同行いただき職員のカウンセリングをしていただくなど大変お世話になったこともあり、何としても直接お礼を申し上げたいとの思いで出かけました。ご家族のことや体調のことなどから定年を前に退職とのことでした。僕が退職する時が来ても、お二人の様に最終講義などという素晴らしいセレモニーは絶対にありませんが、体調や体力を考えると、動けなくなって子どもたちに失礼にならないよう自分も身を引く時期を考えなければならないことを痛感させられます。

まだもう少し

2021/03/15

日中の暖かさに誘われ出て来たのでしょうか、3歳児ひつじ組のW先生によると、今日園庭で子どもたちがアリを見つけたとのこと。また、次々咲き始めていた梅の花も更に花を咲かせていたようです。このように虫や花が活動を活発化すると、それに比例する様に虫探しや砂場で水を使うなど、子どもたちの遊びにも変化が見られるようになります。案の定、今日の午後には4歳児あい組の男の子たちがジョウロに水を汲み砂場と水飲み場と何度も往復し楽しそうに砂遊びをしています。そんな時、2歳児ほし組のHちゃんが職員室へやって来て「ねえ、園長先生、カエルどこにいるの?」と聞いて来ました。そこで「まだ寒いから、どこにいるか分からないなあ!もう少し暖かくなったら探そう」と返事をすると、納得したのか「うん」と返事をして園庭に戻って行きました。ところが、程なくして、今度はほし組の男の子が飼育ケースを手に嬉しそうに「園長先生カエル見つけた!」とやって来ました。まさか!?と思いつつ「えっ!本当?」と言いながら子どもたちが手にしている飼育ケースを覗いてみると、どこで見つけて来たのか確かにカエルが入っているのです。しかし、それは、ぺっちゃんこにつぶれたミイラの様な動くことがないカエル。それでも自分たちで見つけたという喜びに満ちた子どもたちの笑顔を見ると、カエルたちには申し訳ないけれど、生き物たちが活発に動き出すくらい暖かくなり子どもたちが嬉しそうにカエル探しをする日がやって来て欲しいと思いました。

ありがとう!

2021/03/13

天気予報通り第73回卒園式は雨となりましたが、子どもたちにとっては雨が降ろうと「晴れの日」、いつもと違い素敵な衣装に身を包み緊張しながらも嬉しそうな笑顔で登園してくる子どもたちは一段と成長して見えました。そんな子どもたちと対照的に保護者の方々の表情からは嬉しさより寂しさが感じられ、子どもたちが入場する段階から止むどころか強まる雨を象徴するかのように涙を流したりハンカチで目頭を押さえたりする姿が見られました。そんな姿を見てしまうと涙が感染してしまいそうで出来るだけ入場する子どもたちの姿だけに目を向けていましたが、照れながらも堂々と歩く41名の子どもたちの卒園式を開催できたことが反対に涙の元となりそうでした。一部「礼拝」、二部「証書授与式」共に滞りなく進む中、それまで涙することがなかった子どもたちが次第に泣き出し、それが伝染するかのように広がりました。目の前に座ったのぞみ組のJ君は泣き出した友達の背中を撫でながら、優しく何かを語りかける様子から豊かな感受性や友情関係の育ちを再認識させられこの上無い喜びを感じました。
 緊張したであろう式終了後の記念撮影でも愚図ることやカメラマンを手間取らせることなく撮影できました。また、降水確率の高さから「卒園式」の立て看板は雨の当たらない庇(ひさし)の下に置いたことで雨に当たることも、傘をさくこともなく例年通り代わる代わる撮影する様子が見られました。それにしても今年度はコロナウイルス とともに雨に泣かされる一年だったそう思わされる卒園式となりましたが、残り少ない登園日がお天気に恵まれること、一つでも素敵な思い出ができるように祈るものです。
 最後に、土曜日の家庭保育にご協力くださった皆さん、卒園式にご参加くださった保護者の皆様、これまで子どもたちの門出を祝うために様々な準備をしてくれた職員、5歳児の担任として子どもたちを支え導いてくれた、のぞみ組のS先生、めぐみ組のM先生に感謝します。お疲れ様、そしてありがとう!
そして、何よりも全てを守り導いてくれた神様に感謝します。

修理完了

2021/03/12

1ヶ月前の地震でずれてしまった厨房のダウンライト、床から8㍍以上の高さにあるため自分たちでは直すことができないため、業者に修理の依頼したものの先日持って来てもらった高所作業用の機械は扉から入れられず断念。そして、今日、別な機材をお持ちいただき改めて作業してもらい無事修理完了となりました。「よほどの地震でなければ落下することはありません」と言われていたものの、あの地震以降も揺れを感じる地震があったこともあり厨房のスタッフは心配だったはずです。そんなことからも、大きくズレたところを直してもらっただけでなく「少し隙間ができたところも直しておきました」との報告があったので安心して調理に当たることができることでしょう。2階ホールから作業を見ていて思ったことは、高所作業用の機械に乗せてもらうことを許してもらえるのであれば、簡単には掃除ができない高さにある窓や手の届かない壁の掃除をしたかったということです。お聞きすれば「どうぞどうぞ」と言ってもらえたのかも知れませんが「掃除をしたいのですが、乗せてもらえませんか?」と聞くことすらできませんでした。
 さて、修理完了といえば、卒園記念品としていただいた万年カレンダー。いただいた2日後に修理が必要なことになってしまい、大急ぎでお作りいただいた県外の業者に修理依頼をすることになってしまいました。電話では昨日か一昨日には戻ってくるとおっしゃっていたと聞いていましたが、卒園式前日になっても戻ってこないため卒園式に間に合わないのではと心配していました。しかし、午前中、きれいに修理を終えて戻って来て胸を撫で下ろしました。僕は式の中でお披露目することになると思っていたのですが、担任2人の「また修理に出すことがないように」との思いから玄関ホールの壁に取り付け、一日早く皆様にお披露目することができました。今後5歳児が日付や天気を変更するという日課が増えそうですが、このカレンダーによって玄関ホールがまた明るくなったように思います。

prayer

2021/03/11

昨年度の卒園式もコロナウイルス 感染症の感染拡大予防のため参加者を各ご家庭2人までに制限させてもらいましたが、残念ながら今年の卒園式も昨年同様、各ご家庭2人に制限せざるを得ませんでした。そのため、これまで毎日のように送迎をし、お孫さんの成長を祈りながら過ごしてくださっていたおじいちゃん・おばあちゃんたちは参加したくても参加できません。そのことがどうしても残念であり、悔しくもあり、申し訳なくもあり、ずっと心に引っ掛かったままでした。それを解消するために「暖かかったら外で卒園式をしたら・・・」なんてことも考えたのですが、既に練習が始まっている時期だったこと、そして現実的でないこともあり実現することはありませんでした。しかし、入場から一部礼拝・二部の証書授与式までの通しで行う今日の最後のリハーサルであれば密になることなくおじいちゃん・おばあちゃんに子どもたち(お孫さん)」の成長をご覧いただくことを思いつき、担任の先生と話し合い玄関ホールにお知らせを貼り出してもらいました。すると、急なことだったこともでしたがめぐみ組のE君・S君のおばあちゃんとおばあちゃん、Sちゃんのおばあちゃん、Rちゃんのひいおじいちゃん、のぞみ組のR君のおばあちゃん、Mちゃんのおばあちゃんが来てくださいました。中でもE君・S君のひいおばあちゃんは「今年は全然行事に参加出来なかったので嬉しくて昨日眠れませんでした」と仰るぐらい嬉しかったそうで、練習をご覧になり子どもたちの成長をんでくださいました。このように喜んでくださるのであればもっと早く皆さんにお知らせすれば良かったと思ったのですが、コロナ禍にあってできることを見つけたような気がします。子どもたちにも、お客さんに見守られての練習は本番のような緊張感があり良かったと思いました。夕方、卒園記念品として保育園からプレゼントする味噌が届き、コサージュも完成し準備万端!あとは僕がしっかり準備するだけのようです。
 さて、東日本大地震が発生した午後2時46分、今年も役場から1分間サイレンが鳴り響きました。今年は10年という節目でしたが、そのサイレンに合わせて黙祷と祈りを献げるため、各クラスいつもより早めに給食を食べ、いつもより早くお昼寝を終え避難訓練を兼ねてバルコニーや園庭に集まりました。いつもの避難訓練以上に静かに集まる様子からあの震災を経験していなくとも、先生たちの話や様子から子どもたちなりに何かを感じ取ってくれていたことがわかりました。思えば10年前、これまで経験したことのない3分も続く揺れに何もできず、園庭に避難した後も何度も続く余震、気温が下がり降り出した雪と寒さの中、子どもたちを励ましながらお迎えを待ったこと、子どもたち全員を家族の元へお渡ししたものの帰宅することが出来なかったため、ごった返した大河原駅前の避難所となったビルへ行き、冷え切ったコンクリートの上に1cmにも満たない段ボールを敷き、寒さに震えながら一晩過ごしたこと、船岡にある大学に入学し、引越し準備にきたという北海道出身の女子大学生が見ず知らずの土地、知り合いがいない中で経験した地震、実家に帰るにもどうしたらいいかわからないとのことだったので、「山形経由であれば飛行機がありそうだけど、山形まで行けるかどうかが・・・」なんて話した彼女がどうしているかなど、あの日のことを思い出しました。そして今、自分が生きている、生かされていることに感謝しなければならないこと再認識させられました。

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