社会福祉法人 光の子児童福祉会

保育日誌

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幸い

2023/12/06

1945年8月6日月曜日、8時14分の広島は朝食や朝の団欒、掃除や洗濯をするなどいつもと変わる事なく過ごしていましたが、1分後の8時15分、世界で初めて投下された原子爆弾により目もくらむ稲妻のような閃光が走り、爆音がとどろき強烈な熱風・熱線と放射線によって数万人が死亡し、広島の街は一瞬にして焼き尽くされました。一方、76年後の今日、2021年8月6日金曜日8時15分、保育園の子どもたちは76年前の広島で起こったことなど知る由もなくいつもと変わることなく園庭の畑で野菜の収穫やペダルカーや三輪車、ブランコなど思い思いの事をして楽しそうに遊んでいました。空襲を恐れることなく、とれたてのトマトを美味しそうに頬張るなど食べるものに事欠くことなく、幸せそうに過ごす様子を見ていると未だになくならない戦争の愚かさや恐ろしさ平和の大切さと難しさを改めて感じさせられます。聖書(マタイによる福音書5章9節)には「平和を実現する人々は、幸いである」と記されています。聖書が告げる平和は、何か難しいことを「実現する」のではなく、日々のささやかな歩み、その中での一つ一つを通して実現することであり、相手を信じ、相手との関わりを築く呼びかけから始まるということのようです。そんな意味から考えると、子どもたちこそが日々「幸い」を作りだす日々を過ごしているということでしょう。
さて、今日もとても暑い一日となり蝉の鳴き声がうるさいくらいでしたが、自然界の時計は正確なようで園庭に現れる生き物がカエルやセミからバッタへとバトンが繋がれ、田んぼの稲も穂を垂らし始め、季節が夏から秋へと移り変わっていることを感じます。春、桜の花に囲まれ、夏、畑の野菜に舌鼓を打ち、秋、稲刈りや芋掘りを楽しみ、冬、雪遊びを楽しむことができる幸い・平和に感謝しながら過ごして行きたいと思います。そうそう、今日の午後も暑さを鑑み、子どもたちは園舎内で過ごしため車掌車のペンキ(錆止め)の続きを行いほぼ塗り終えることができました。暑すぎる天気・気温もペンキが乾くには幸いなことでしたが、塗り終えた雑な跡を見るとやはり「餅は餅屋」そう思わされました。

塗り鉄!?

2021/08/05

夕焼け空は明日のお天気を告げているはず。明日も車掌車の化粧直しの続きができそうです。錆びついてしまっている国鉄時代の車掌車(ヨ5000型)ですが、今では保育園のシンボルとなりました。そして、同じものを購入しようと思っても難しいことだと思います。そのためにもこまめに錆止めを塗るなどして大切にしていきたいと思います。

これからもずっと続く

2021/08/05

今日も朝からここが東北とは思えないほどの日差しが降り注ぎ、気温も上昇しましたが、先生たちは熱中症などに気を付けながら園庭でも過ごしてくれていました。そんな中で驚いたことは、1歳児そら組の中にも園庭中央の2階建ての家に上ることができるようになっている子どもたちがいたことです。そんなことができるようになったのは本人の意思、興味・関心によるものですが、そのような意欲をM先生をはじめ子どもたちに声をかけ見守ってくれる先生がいるからでしょう。これからも様々な事物に興味関心を持ち、それに関わり成長してくれることを願うものです。一方、エアコンが効いた園舎内(2階ホール)では4・5歳児がIさんが演奏してくださるハープの優しい音色に時にうっとりし、知ってるさんびかを歌うなど贅沢な時間を過ごさせてもらいました。5歳児のぞみ組のYちゃんにとって保育園で最後の誕生会がハープコンサートと重なり、そんな日にお父さん・お母さんに来てもらい最高の一日だったことでしょう。3歳児てんし組ではT先生が子どもたちに、絵本を通して戦争について、平和の大切さについてお話ししてくれていました。明日、世界で初めて広島に原子爆弾が投下されてから76年を迎えます。数日前の日記には今年も「仙台七夕まつり」は中止になると書きましたが内容を縮小して行われるようです。コロナウイルスが世界を脅かす前の仙台七夕は開催初日が原爆投下の日が重なることもあり折り鶴だけで作られた平和七夕が毎年飾られていました。内容が縮小され平和七夕が飾られなかったとしても、明日の原爆投下の時間には広島を思い、広島の方を向いて平和な世界になることを祈りたいと思います。
 さて、保育園のシンボルの一つとなっている車掌車、数年前に錆止めのペンキを塗って以来、日々照り付ける太陽や雨風に晒され真っ黒だった車体が少しずつ白っぽくなり、ところどころペンキが剥がれ、サビが見られるようになって来たことがずっと気になり、塗装しなければと思っていたものの中々実行に至っていませんでした。しかし、このままでは只の見苦しい鉄の箱と化してしまいます。かと言って子どもたちが遊んでいる時にとなるとこれまた難しいこともでてきます。それでも、何とかしてと考えていたところ、最近の暑さのお陰で午後のおやつの後は園舎内で過ごすことが多く、子どもたちが外に出てこないという絶好のチャンスが到来!そこで、今日こそはと意を決し作業に取り掛かりました。白っぽくなった壁にM先生がいたずら書きした、ま〇という名前はそのまま残しておきたかったのですが、心の中で「ごめんね」と言いながらペンキで消してしまいました。壁半分ほどを塗り終えるのに1時間程度だったかと思いますが、白っぽくなっていたとは言え黒い車体に黒い錆止めを塗っているだけなのできれいになたのかどうか・・・?退勤時、空を夕焼けが染めていたと言うことは明日もお天気ということ。今日塗り終えることができなかったところはまた明日作業を続けようと思っています。因みに、鉄道好きや鉄道オタクを指す「鉄ちゃん」「鉄子」という愛称。その中でも「撮り鉄」「乗り鉄」「音鉄」「録り鉄」など楽しみ方によって呼び分けられているようですが、今日の僕は「塗り鉄」といったところでしょう?

久しぶりに

2021/08/04

朝から5歳児のぞみ組・めぐみ組の子どもたちが園庭で何やら忙しそうにしているので、一体何をしているのだろうと見に行って見ました。すると春に種まきをし大きく育った枝豆を畑から引き抜き(収穫し)枝に実っていた実を一つひとつ丁寧にもぎ取っていました。その豆をしっかり選別し早速茹でて食べたようですが、職員室にも茹で上がったいい香りのする枝豆がお裾分けとして届きました。今日のように湿度も気温も高い時いと、この枝豆を当てにしてしっかり冷えた麦◯をぐーッといったらさぞかし美味しいだろうなあ?なんて不謹慎なことを妄想してしまいました。午前中こんな風に子どもたちが過ごしていましたが、片付けをして給食を食べる頃になると空が急に曇り始め、ゴロゴロと雷の音が響いてきました。青空が覗く空には夏の風物詩・代名詞といえる僕の大好きな綺麗な入道雲が見えました。
 さて、コロナウイルス感染症が流行ってからというもの、これまで行われてきた研修会はことごとく見送られるようになり、宿泊しての研修会となれば尚更行われることは無くなりました。そんなこともあり、昨日一昨日のように二日間保育園を留守にすることは本当に久しぶりということになります。そんなこともあるのか、たった二日間留守にしただけなのにその間に届いていたメールのチェックとその対応など、やらなければならないことが山積みとなっていて大忙しで、数年前までは、OMEP(世界幼児教育・保育機構)の世界大会に出席(発表)するため言葉も上手く通じない海外に出かけ、1週間ほど留守にし、帰国後時差ボケと戦いながら仕事をした時と同じような感覚を覚えました。それもこれも年齢が原因であることは言うまでもありません。そう考えると、現在行われているTOKYO2020(オリンピック)に出場するために来日している各国の選手たちの中には言葉、時差、メダル獲得へのプレッシャーに加え、コロナウイルスや日本のジメジメした蒸し暑さにも気を付けなければならないのですからさぞかし大変でしょう。

キャッチコピー

2021/08/03

今年も仙台七夕は中止となりましたが、市内中心部で七夕飾りが飾り付けがされたところでは寂しそうに風に揺られています。オリンピックは終盤を迎え、宮城県内で行われたサッカーの予選も終わったからなのでしょう。外国人スタッフと思われる方たちが乗った品川ナンバーの車が走っていました。そんな中、昨日今日の二日間(厳密には日曜日からの三日間)、保育園を留守にさせてもらい仙台市内で保育者を志す学生たちに「保育・教職実践演習」のスクーリング(集中講義)をさせてもらいました。普段の出勤時間から2時間遅い朝8時、既に太陽がギラギラと夏の日差しを降り注ぎ10分も歩くと汗が吹き出すような中、仙台駅方面へ向かいました。出勤時間がたった2時間違っただけで、気温もいつも擦れ違う顔ぶれも全く違い、いったいどこからやってきてどこへ向かうのだろうと思うほどの人々が仕事へ向かって足早に歩いています。中には暑さが原因なのか夜遅くまでオリンピックを見ていて寝不足なのか、既にぐったり疲れているように見える人も・・・。そんな姿を見ていて、ふと1980年代後半から1990年代初頭にかけて起こった好況期「バブル期」にテレビから流れてきた「24時間働けますか」という某栄養ドリンクのCMと同じバブル期「亭主元気で留守がいい」という衣類用防虫剤のCMのキャッチコピーが流行ったことを思い浮かびました。福岡の保育園でバスの中で大切な命が失われたという痛ましい事故が起き、東北でも真夏日や猛暑日が観測されるなどすると「園長元気で留守がいい」とはならず、緊張や不安を抱えながら保育をしていたであろうと思うと職員に感謝するばかりです。日々命を預かっているという大変な仕事ですが、保育者を志す学生たちが夢や憧れを失うことなく保育者に誇りを持って働いてくれることを祈るものです。

ピクトグラム

2021/07/30

今では当たり前になった「ピクトグラム」は1964年に開催された東京オリンピックによって生まれたそうで、新幹線と同級生の今年57歳です。今ではオリンピック競技を表すものやコロナによって出来たものなど様々です。

雨に濡れることも楽しみに変えて

2021/07/30

昨日夕方から夜にかけて稲光が見られ、突然音を立てて雨が降りました。今日も外遊びを楽しんでいる子どもたちの遊びを中断させるような雨が降り出しましたが、雨が止んだことを確認しながらも、急な雨を心配しながら5歳児ののぞみ・めぐみ組の子どもたちは近くの公園に出かけセミの抜け殻探しなどを楽しんでいたようですが、職員室で仕事をしていると、音を立てて雨が降り出してきました。そこで主任のY先生に「あれ、5歳児帰って来ましたっけ?」と声をかけると「・・・!?ちょって待ってください!」と言って西側玄関に向かってくれたのですが、そんなところにずぶ濡れになりながら子どもたちが走って帰って来ました。その姿はまるでシャワーを浴びたかのようでしたが、そんなハプニングさえも楽しんでいるようでした。因みに念願のセミの抜け殻も結構な数見つけて来たようでしたが、子どもたちの目ざとさはもちろん、抜け殻の数だけのセミが羽化したことが驚きでした。因みに、今日は姉妹園である、第二光の子保育園の5歳児の「お泊まり保育」が行われています。日中は蔵王の「小鳥ハウス」へ出かけ活動して来たようですが、第一の5歳児のように雨で濡れることはなかったとのこと。どうか明日まで事故などなく終えることができるようにお祈りします。
 さて、東京オリンピックの開会式でのパフォーマンスが話題を呼んだ「ピクトグラム」は「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つで、1964年の東京オリンピック開催時、外国語でのコミュニケーションをとることが難しい当時の日本人(僕は今でもです)と外国人の間を取り持つために、開発されたのが始まりだそうです。しかし、今では至るところに当たり前に存在し(溢れ)、余程特別感があり目立つようなそれでなければ特別感などなく全く意識することはないでしょう。その証拠に保育園のトイレの存在を知らせるサインが大人用トイレと子ども用トイレが違うことに気づいているのは(職員を含め)ほとんどいないと思います。一方、あの開会式以降、仙台駅などで改めて(意識して)「ピクトグラム」を見てみると、コロナの影響によって出来たものなど様々なものがあることに気付かされます。思えば、現在小学校3年生になった子どもたちが年長児だった時、園舎内の廊下や階段などに小さな道路標識を貼り付けたとき、絵だけでその意味を理解し、ゆっくり歩いたり止まったりする健気な姿が見られました。そんな意味からもまだまだ上手に言葉で伝えられない、文字が読めない子どもたちの生活に生かすことが沢山あることを再認識しています。いつかまた、こっそり道路標識を貼ってみようかなあ・・・?

何にする?どれが良い?

2021/07/29

「♪ 今日ダビデの町で、救い主が生まれました。飼い葉桶の中に赤ちゃんが寝ています。それが〜」今朝、園庭中央の2階建ての家から5歳児のぞみ組のHちゃんがクリスマスの讃美歌を歌う声が聞こえて来ました。これからが本格的な夏を迎えるという時に、なぜ、まだまだ先のクリスマスの讃美歌を思い出し歌い出したのかはわかりませんが、うろ覚えで歌詞が抜けたり間違ったりしていましたが、とても嬉しそうなのです。そこで、Hちゃんの歌と一緒に遊んでいたRちゃんとの会話をそ〜っと聞いてみることにしました。すると「ねえ、Rちゃんは何にする?」「ガブリエルにする?マリアもいいよね!」と話し合っているのです。そこで「Hちゃん上手だね。もうクリスマスの相談してるんだ」と声をかけると恥ずかしかったのでしょう「園長先生に見られた」と言ってニヤニヤしながら家から降りて来ました。そこで「ガブリエルもマリアもできそうだよ!」と話したところ「でも〇〇ちゃんもマリアがいいって言ってたからなあ・・・」との返事が返ってくるのです。お泊まり保育を迎える前(時)は不安を抱えていたHちゃんが今からクリスマスページェントを楽しみにしていること、そして、自分の思いを持ちながらも友だちの思いを推し量ってくれていることがわかり嬉しくなりました。本格的にクリスマスの準備を始める時、2人がどんな気持ちを持っているか今日の会話を忘れずにいたいと思います。
 さて、未満児クラスの園庭に置かれているドーナッツという名前のオレンジ色の遊具、本来は中央を向いて座り、回転させて(回してもらい)遊ぶのですが、3歳児てんし組の子どもたちが本来の座り方とは正反対の外側を向いて座り、そんな子どもたちの足に転任のT先生が回りながら水をかけてあげているのです。その楽しそうな様子を見て、更に喜んでもらえるように、そのまま座ってもらった状態でゆっくりドーナツを回し、T先生には動くことなく水をかけてもらいました。すると回転という動きが加わったことで落ちないように座っていなければならないというドキドキ感が生まれ、そこへ水をかけてもらえるという喜び、楽しさが増えたことで嬉しそうでした。お天気が悪かったりRSウイルス感染症が流行るなどしたことで、4歳児は今日がプール開き後、初めてのプールでの水遊びとなりました。約束していた来客があり、あいにくその様子を見ることはできませんでしたが待ちに待ったプール、さぞかし楽しかったことでしょう。楽しそうといえば、1歳児そら組の保育室に貼られている子どもたちの足形を使ったペンギンたちです。そのアイディアに驚かされ「面白いね!誰のアイディア?」と聞いたところM先生がインターネットを駆使し素材を見つけ保育に取り入れたようですが、僕が幼稚園教諭として仕事を始めた時には考えられない時代の流れを痛感させられるました。それにしてもこのペンギンたち1匹1匹違いがあり、見ているだけで笑顔にさせてもらえます。

台風一過

2021/07/28

台風8号の影響を考え、昨日からJRは複数の路線の計画運休を発表していたものの、台風の進路から影響を受ける可能性が少なくなったと言うことで、ほとんどの路線で通常運転に変更されたそうです。しかし5時台のニュースでは通常運転に変更されたとは伝えていなかったことから、昨日に引き続き車で出勤しました。その時点では雨も風も強く運休も納得でしたが、市内中心部を抜けた辺りから雨が弱まり、遂には青空が見え始め、多くの子どもたちが登園してくる頃には台風の影響すら感じられなくなりました。すると、程なくして、園庭に飛び出してきた子どもたちは早速セミの抜け殻探しや、すっかり日課となった感があるトマトの収穫に大忙しでした。大忙しといえば、日々職員室にいる時間がほとんどないほど大活躍で保育園にとって必要不可欠の主任のY先生やM先生がお休みだったため、ハプニングやトラブルがあった時の判断や差配をしなければならなかったもう一人の主任のT先生でしょう。どの保育園でも保育現場では日々大小様々なハプニングは起こっているはずですが、何かあった時に最終判断をしなければならない園長や主任が不在だったり、お休みの先生が多い日に限って何かが起こることが多いのが不思議です。
 さて、今日は大河原南小学校へ就学予定の子どもたち7名(本当は9名ですが今日2名欠席)とのぞみ組のR先生をバスに乗せて児童館へ出かけ小学生と交流して来ました。児童館では卒園児を含めた1〜3年生と先生方が子どもたちを待っていてくれて大歓迎してくれたのですが、以前のように自由に遊ぶことができず、ここでも否応なしにコロナ禍を感じさせられました。それでも、つい数ヶ月前まで一緒に遊んでいた一年生と一緒に過ごすことが出来たこと、のぞみ組のS君は大好きなお姉ちゃんと一緒に過ごすことが出来て保育園とは違った表情を見せてくれました。因みに「お姉ちゃんのお名前は何と言いますか?」と聞かれた時、苗字の後に「◯◯◯◯ねえねです」と答えたこともありお姉ちゃんのMちゃんが照れくさそうにしている表情が印象的でした。その他にも元気そうな卒園児たちに会うことが出来て良かったです。コロナが収束した時には卒園児たちにも遊びに来てもらえるような行事を企画・開催したいものです。

台風の影響②

2021/07/27

4歳児のニンジンやキュウリを使ったお料理とレストランごっこ。そして5歳児の味噌の天地返し!

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