保育日誌
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寒いけど、寒いから
2023/01/24
首相が「異次元の少子化対策」を打ち出さなければならない程の少子高齢化が進む中、保育園では今年度はもとよりこの数年、在園児に弟妹が生まれ、また、職員の家庭にも赤ちゃんが生まれ、間もなく出産を迎えるお母さんが複数いることもあり少子化とは縁遠い気がするのです。そんなこともあり、兄・姉を預けた後、赤ちゃんを抱っこしたたお母さん同士が駐車場で話をする姿が度々見られます。今朝も3歳児てんし組のNちゃんのお母さんと4歳児あい組のA君と3歳児ひつじ組のM君のお母さんが寒い中、駐車場で楽しそうにお話をしているのです。その表情から、子育ての悩みを相談しあっていることは考えられず、それどころか、お子さんの成長を喜び合っているのかなあと想像してしまうほどでした。それくらいお二人のその姿がとても素敵で、最近、伝えられることが増えた保育施設での虐待などの不適切で悲しい関わりとは正反対だったこともあり、思わず「何だかとても素敵だったので写真を撮らせてください」とお声がけして会話の様子を撮影させてもらいました。こんな風に保護者の方々が話し合える機会や場所(暑い時には涼しく、寒い時には暖かい)を提供すること、そして保育のプロフェッショナルである保育者が保護者の悩みや困りごとや相談に応えてあげることが保育施設の大切な役割であり、そんなことが少子化対策に繋がっていくように思えてなりませんでした。
一方、今朝の地方紙に「保育の質」に関する記事が掲載されるなど、このところ保育に関することに注目が集まるようになりましたが、漸くとか今頃という印象を受けるのです。そして、今日のように気温が上がらず、冷たい風が吹く中、2歳児つき組のY君が楽しそうにひかり組の保育室前の築山を何度も登り降りしている、そんな子どもたちと一緒に過ごしていること、今日から明日にかけ、気温が下がる予報が出ています。これからの時期、蛇口や水道管が凍った水で壊れてしまうことのないように水抜きしなければならない日々の姿(実態)を政治家の方々が真剣に目を向け、保育現場(保育者)のことを本気で考えてくれれば保育者不足問題にも灯が見えるように思うのですが・・・。
夢中
2023/01/23
幼稚園教諭現役時代、5歳児を担任させてもらうと卒園を前にしたこの時期になると、編み機(油絵用の額を使って作られた)を使って子どもたちが何日もかけてポシェットを作り持ち帰ったものです。このポシェット作りは東◯学◯幼◯園5歳児の伝統的な取り組みの一つで、毎年開催されている(最近の開催は不明)造形展でもお披露目されるのですが、キリスト教保育連盟東北部会の役員をさせていただいていて仲間もいたことから、その造形展にこれまで何度となく足を運ばせてもらい、自分の保育に生かすことができることやヒントとなるものを盗んできたものです。その結果として、自分のクラスの子どもたちの取り組みが同じ5歳児の子どもたちに広がり、ポシェット作りや蜘蛛の巣編みが流行り夢中になって取り組む姿がありました。そんな姿と同じように、このところ5歳児めぐみ組の子どもたちは外遊びよりも、ガムテープなどの芯と釘を使って手作りされたリリアン用の編み機でのマフラー作りに男の子も女の子も夢中のようで、今朝もT君が器用に編んでいました。また、Yちゃんは担任のN先生に毛糸のぼんぼりを付けてもらい完成となったマフラーが嬉しくて仕方がないようで「園長先生見て!どれくらい長いと思う?」と自慢気に見せにきてくれました。
一方、朝の打ち合わせの内容を確認するため、先生たちが職員室へやってくる時、クラスの子どもたちも一緒にやってくることがあります。今朝は0歳児ひかり組のM君がM先生とやってきたのですが、M先生がノートを確認している間、いいもの(楽しそうなおもちゃ)を見つけたM君はロッカーに貼り付けてある結構な磁力の磁石を見つけ、それを夢中で引っ張り取り、子どもの本能なのか、誰に教わったわけでもないはずなのに、本来の使い方で遊び始めました。その真剣で夢中になる姿・表情が印象的で目に焼き付きました。幼いとは言え、子どもたちには楽しい事物を見つけることができるセンサーやソナーが備わっているようでなりません。そんな子どもたちのセンサー、ソナーが働くような環境を整えることができるセンサー、ソナーを大人が備えなければ・・・。
いいもの見つけた
2023/01/20
昨日、5歳児めぐみ組の子どもたちが保育参観に向けて様々な準備を進めていることをお伝えしましたが、今朝も薄暗い保育室でT君、Tちゃん、Y君がテーブルを囲んで何かをしているので電気を点けて「何してるの?」と聞きながら覗いてみると、コピー用紙に〇と×が書かれていていたことから、どうやら三目並べをしていた様子。また、手作りのリリアン編み機を使ってマフラー作りにも取り組んでいて、掲示板にもリリアン編みに夢中になり、素敵なマフラーを完成させた様子や更に次の作品に取り組もうとしている様子が書かれていました。このような子どもたちの様子から、卒園・就学が近づくとそんな(こんな)ことができるようになるのかあ?!とつくづく感心させられました。また、隣ののぞみ組の保育室には、卒園シーズンになると5歳児クラスから聞こえてくる定番の童謡「♪いちねんせいになったら」の歌詞が書かれた絵本のコピーが貼られていることに気付き、改めて卒園・就学が近づいていることを認識させられました。
一方、日中気温が上がり春を思わせるような園庭で、1歳児うみ組のK君がいいものを見つけたとばかりに車掌車の隣に立っているポストに砂や枝を投函してニコニコ満足気!しかし、どこかいけないことをしたという罪悪感があるのか、僕に「なにしてたの?」と聞かれると恥ずかしそうにしながら、ハイハイして逃げていきました。このように今日も保育室でも園庭でも楽しく遊ぶ姿が見られましたが、来週はぐっと気温が下がり、ところによって雪が降るとの予報が出ています。そこで、雪が降ってから慌てることがないように除雪に必要なスコップなどを物置から運び出しました。もし、ソリ遊びが出来るような積雪になったならば、子どもたちも先生たちも楽しめるように、子どもたちと一緒にソリの紐の修繕(取り換え)をして、気持ちを高めたいと思います。
段取り八分仕事二分?
2023/01/19
気がつけば1月も中旬を過ぎ、月末から予定されている保育参観が近づいてきて準備が進められています。今朝、園舎内の消毒をしている時、5歳児めぐみ組の保育室前に保育参観で使われる何かが置かれていたので、一体何が置いてあるのか作業を中断し見てみました。一つは一目見ただけで、それとわかるクオリティの高い「ラーメン」と「うどん」がダンボール箱に積み重ねて入れてありました。ところが、その隣りに置かれた複数のダンボールには「おでん」の具材が置かれていたのです。「ラーメン」と「うどん」を上回るような見事な出来栄えの「こんぶ」「ちくわぶ」「もち巾着」「玉子」。その中でもリアル過ぎ笑ってしまったのが「糸コン」・・・。数日前、職員室で2歳児つき組のK先生がN先生と話し合いながら小さな毛糸の玉を作っているので何に使うのだろうと思っていたのですが、今日、糸こんを見た瞬間、数日前のK先生の作業と結びつき合点がいきました。保育参観当日はラーメンとうどん、そして、この見事な具材が鍋に入れられたおでん保護者の方々に振る舞われるかと思いますが、段取り(仕込み)がこれだけしっかり進んでいれば感染症でお休みする子どもたちが増えて保育参観が中止なんてこと以外心配は必要ないでしょう。
さて、園庭でサッカーやドッジボールをして遊ぶ様子はいつもの姿ですが、今日、4歳児はと組のT先生が子どもたちと野球(バッティング)をして遊ぶ様子が見られました。ボールは硬式テニスのボール、そしてバットが我が園ならではの細めの丸太(桜の枝)。担任のT先生が投げてくれるボールを必死に打ち返そうとするK君、中々当たらず悔しがることが何度も続く中、時々バットにボールが当たり前に飛ぶと嬉しそうな笑顔を見せるK君、その姿を見て一緒に喜ぶT先生、素敵な関係性を見せてもらいました。幸せだねK君!
変身 No.2
2023/01/18
「写真工房ムラカミ」から「もちつき工房ムラカミ」、「もちつき工房ムラカミ」から本業の「写真工房ムラカミ」へと何度も変身してくださったMさん。ありがとうございました。美味しくいただくことができたお雑煮。
変身!
2023/01/18
なかなか収束する気配がない新型コロナウイルスに加え、少しずつインフルエンザなどの感染症でお休みする子どもたちが増えてきたことから、開催すべきか中止すべきか話し合い慎重に準備を進めてきた「もちつき」ですが、感染リスクを最大限に少なくし、なお子どもたちに経験してもらいたく、当初予定していたランチルームから外での開催に変更し行いました。「寒〜い」という子どもたちもいましたが、この日を心待ちにし、玄関ホールに置かれた杵と臼を使ってイメージトレーニングしていたこともあり特に5歳児のぞみ組、めぐみ組の子どもたちは大喜びでした。そんな子どもたち以上にやる気満々だったのが、写真工房ムラカミのMさんで三角巾を被って「今日はもちつき工房ムラカミです」と職員室へお見えになり、本業で使うカメラを杵に持ち替え、蒸し終えた熱々の餅米をT先生と一緒に捏ねる作業から手伝ってくださいました。この、もちの出来栄えに影響するという捏ねる作業が済み、5歳児が子どもたち用の杵でもちつき体験が始まると杵をカメラに持ち替え、いつものようにプロのカメラマンとして子どもたちにレンズを向けてくださっていました。コロナ禍になる前は、田んぼの先生であるHさんたちにお手伝いいただき賑やかなもちつきでしたが、T先生とMさんだけでもこしのある美味しいもちが出来上がることがわかりましたが、今日の外でのもちつきの経験から、いつかまたHさんたちにもいらしていただき一緒に賑やかにもちつきができることを願うものです。子どもたちは一見、普通のご飯にしか見えないもち米が柔らかいもちに変身する不思議さと機械で作るそれとは違う美味しさを感じてくれたことでしょう。ちなみに、あまり得意でないというT先生が懸命にもちをついてくれたというのに、僕はこれまでのもちつきのように杵を持ち、子どもたちの「よいしょ〜」の声援に後押しされながらもちをつきをすることもなく、準備も片付けも先生たちが全て行ってくれたこともあり食べるだけという何とも贅沢な経験をさせてもらいました。もちつき担当だった先生たち、そして、もちつき工房ムラカミのMさん、給食室の皆さん、きな粉もちも雑煮もとても美味しくいただくことができました。本当にありがとうございました。
異次元
2023/01/17
今朝のことです。出勤し職員室へ入った時、薄暗い給湯室を1㎝くらいの蜘蛛が一匹、歩いていることに気付きました。多くの人は見た目から気持ち悪いとか怖いと嫌われ潰して(潰されて)しまうかと思います。しかし、害虫と思われ嫌われがちな蜘は、ゴキブリやハエ、ダニなどの家の害虫を捕食する益虫と言われています。以前、朝蜘蛛を見ると縁起が良い(朝の蜘蛛は福が来る)、夜の蜘蛛は盗人が来る。そのため、夜の蜘蛛は殺しても朝の蜘蛛は殺してはいけないという言い伝えを聞いたことがあったので、ティッシュでそ~と摘み外に逃がしてあげました。その行為に自分で満足し「よかった、よかった」と思っていたのですが、蜘蛛にとって異次元の外の寒さが原因だったのか、子どもたちに見つかった結果なのか、逃がしてあげたと思われる蜘蛛が職員室前の水道のところで息絶えているのを見つけました。こんなことになるのであれば、給湯室を歩いているのを見て見ぬふりをして、室内で暮らしてもらい虫を捕食してもらえばよかったと反省することになりました。ところが、給食の食材として畑で育てているほうれん草はこの寒さをものともせず葉を広げています。そのほうれん草を収穫してきて、泥を落とすべく水洗いをしていたとき、直径3㎝くらいに育ったフキノトウを見つけました。イメージとして春、雪解けが始まった頃にお目にかかる植物だと思っていたこともありビックリしてしまいました。このまま雪が降らない(少ない)冬であれば僕にとってはとても有り難いことですが、雪遊びを楽しみに待っている子どもたちのことを思うと・・・。異次元の世界と思ってしまう豪雪地帯の方々は15cm程度の積雪で大騒ぎする我々を見たとき笑ってしまうことでしょう。
さて、今日は阪神淡路大震災から28年となりました。地震大国と言われる日本においても異次元の揺れ・被害をもたらしたこの阪神淡路震災、3月11日に12年を迎える東日本大震災を忘れることがないようにと肝に銘じた朝でした。
秘密だけど
2023/01/16
クリスマス頃からだったでしょうか、4歳児あい組の女の子たちが一生懸命に縄跳びに取り組む姿が見られていたのですが、その甲斐もあり多くの子どもたちが上手に跳べるようになり、走りながら跳ぶことはもちろん、中には後ろ回し跳びまで出来るこどもたちもいるのです。しかし、僕の小学校1年生時代のように未だ上手に跳べない子どもたちもいて、そんな子どもたちは縄跳びに夢中になっている姿を横目で見ながらも別な遊びに取り組み縄跳びにトライする様子は皆無なのです。ところが、まだ上手に跳ぶことができないあい組のNちゃんが今朝「園長先生見て」と言って手にした縄を回して跳ぼうとしているのです。もちろん跳ぶことよりも縄を回すことから始めなければならないといった状況なのですが、熱意が伝わってきて、近くにいたIちゃんやTちゃんが跳ぼうとする様子を見守りながら順番に跳び方を見せてくれるのです。大人(先生)が「こうやって~」と言って跳び方を使えることもいけないことではありませんが、子どもたち同士で伝え合う・教え合うことこそが上達の秘訣であることを再確認しました。もし、Nちゃんが飽きること、諦めることなく取り組めば年度内に跳べるようになることでしょう。
一方、曇り空であまり温かさが感じられなかった日中、3歳児ひつじ組の子どもたちは園庭中央のアスレチックのところで秘密の話し合いをするかのように遊ぶ姿が見られ、1歳児そら組・うみ組の子どもたちは遊具小屋の前や中で砂遊びに興ずる様子が見られました。その様子はまさにアメリカの心理学者パーテンが語った「一人遊び」や「並行遊び」そのもので、一人夢中になっているのです。そんな姿から改めて心理学者の観察力に驚かされました。
勘違い
2023/01/13
2023年を迎えあっという間に2週間が過ぎようとしています。0・1・2歳児の子どもたちが新年に合わせて制作した作品が各保育室やランチルームに飾られていましたが、15日でお正月もお終いとなるので、個性豊かな作品の数々もそろそろ別なものへと変わるのでしょうか?せっかくですので撤収されてしまう前に記録に残さねばと保育室を訪ねたのですが、1歳児そら組に飾られていた赤いそれを見たとき、なぜおせちに入れられている“酢だこ”を作ったのだろうか?と疑問に思ったのです。一方で、そんなはずはないと思い、改めてよ~く見直してみると、僕の勘違いで、なるほど手形で作られた“だるま”であることがわかりました。ところが、隣の同じ1歳児クラスのうみ組に飾られている作品も個性豊かでしたが“酢だこ”には見えず・・・。同じ取り組みをしても違いがでることの面白さを思わされました。また、0歳児ひかり組の子どもたちの足型を利用して作られたうさぎの新年のメッセージカードや2歳児クラスのうさぎの福笑いもこの年齢ならではのいい意味でのバラバラ加減が伝わって来て思わずニヤッとするのでした。さて、お正月の飾りが撤収された後、どのような取り組み・変化があるか楽しみです。
気になりますか?
2023/01/12
コロナ禍となったこの2年間、少しでも子どもたちの感染リスクを軽減するために外遊びと環境の充実のために園庭に独自の遊具を作ってきました。そして、今年度その最終章とするべく8月に材料となるけやきを運んでもらっていましたが、切り出した時から4ヶ月以上が過ぎたことで当時の瑞々しさはなくなり、どう頑張っても剥がれることさえなかった皮にヒビが入り始めていました。そこで子どもたちの怪我を未然に防ぐことと、作業時の作業効率を図るべく剥がれそうな皮を剥ぐ作業を始めたところ、いつものことながら妙なことを始めた僕に気づいた5歳児めぐみ組のAちゃんが「何してるの?Aもやりたい」と言うので訳を話すと剥がれた皮を載せるためのワイドカート(手押し車)を運んできて僕の作業を見ながら皮を拾い集める作業に加わってくれました。そのうち皮を剥ぐことにも興味を示してくれて、要領よくバールを使い自分で剥いだ皮を嬉しそうに拾い集めてくれました。そこへ、S君とM君がやってきて「Aちゃん何してるの?」「僕もやりたい」と仲間が増え結構な面積の皮を剥ぐことができました。今日子どもたちに手伝ってもらった木を使い遊具小屋周辺に最終章となる新たな環境をと思っていますが、さて如何に!?
さて、暖炉の火が絶えることなく燃えるように時々ランチルームに足を運び薪を焼べているのですが、その時、僕に気づいた0歳児ひかり組の子どもたちが廊下側の窓から無言で覗いている目が並んでいます。何とも可愛らしい姿に自然と笑みが浮かんでしまうことからも、0歳児ならではの力を再確認・再認識させられました。
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