社会福祉法人 光の子児童福祉会

保育日誌

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まさか!

2026/09/28

昨日給食を食べ終え、各クラスお昼寝の時間となったころ、急に稲光が走ったかと思た途端、近所に落雷があったのでしょう、職員室のいた職員皆が思わず「わあ!」と叫んでしまうような物凄い音が響き渡り凄い勢いで雨も降りました。クラスによってはそんな爆音や雨音にも気づかず眠っていた子どもたちもいたようですが、4歳児はと組の窓に飾られている色とりどりのてるてる坊主たちの効果でしょう、今日は天気が一転、強い日差しが降り注ぎ気温も湿度も上昇し、梅雨が明けたかのような一日になりました。そんな暑さの中、5歳児のぞみ組めぐみ組の子どもたちは先週に引き続き、お泊り保育に向けて当日の夕飯のメニューを決めるべく羽釜でのご飯炊きに取り組みました。今日は前回のような味見程度の量とは違い、給食のメニューである油麩丼のご飯は自分たちが焚いたご飯ということもあり担任の二人も責任重大。ところが、水加減も火加減も手慣れたようで今回も焦げることも柔らかすぎることもなく炊飯器と遜色ない、いやそれ以上の炊きあがりとなりました。これで子どもたちもご飯炊きに自信を付けてメニューが決まっていってくれるといいのですがどうなることやら。
 ところで、今日は天気に恵まれましたが、このところ雷や急な雨が増えたように思います。昨日の稲光の後、直ぐの落雷には驚かされましたが、その際、事務のOさんが「ウクライナではこんな音がずっと続いているんですよね!?」と・・・。その一言にハッとさせられ、降ってはいけない鉄の雨が一日も早く止み建物などが焼けた煙で覆われた空が本当の青空に戻ること、そして、たくさんの笑顔が広がることを祈るものです。

ねえちょっと

2022/06/27

いつものことですが、子どもたちは何か困ったことや面白いことがあると「ねえ、園長先生ちょっと来て」とか「〇〇してちょうだい」と話し掛けてきます。今朝も送迎用の道路と歩道のきわに伸びている草の刈り取り作業をしている僕のところに5歳児めぐみ組のYちゃんがやってきたかと思ったら「園長先生、何してるの?あっちにトンボが止まっているから捕まえて」と呼びに来るのです。そこで「誰か近くに先生たちいなかった?その先生にお願いしてみて」と返事をしたのですが「でも、園長先生の方が虫を捕まえるの上手だもん」と言って聞かないのです。そこで、トンボが止まっているところまでYちゃんに案内されて行ってみると、どう考えても手が届くことがない園舎西側の丸窓の横に一匹のトンボが止まっているのです。それでも子どもたちはそのトンボが気になって仕方がないらしく「梯子持ってきたらいいじゃん」「砂投げたらどう?」ととんでもないお願いをしてくるのです。そこで、梯子を持って来ても虫取り網がないこと、砂を投げると逃げて行ってしまうことなどを説明したのですが、それでも諦めきれなかったようでトンボ探しが始まりました。すると、意外や意外、桜の枝やフェンスなどあちこちに止まっているのです。しかし、全てが虫取り網などの道具がなければ捕まえられない高いところに止まっているため、子どもたちは下から眺めるしかできず、自由気ままに飛んだり止まったりを繰り返すトンボを追いかけ回していました。ヤゴから孵ったばかりのトンボたち、失敗を繰り返し捕まえるのが上達する大勢の狩人たちから必死に逃げ回る日がやってくることでしょう。
さて、よほどのことがないと殆ど行くことがない旧園舎。先週、梅狩りをするというので、借りてきた園芸用の脚立を返しに行ったのですが、その際、正門前の花壇から道路まで伸びていたアイビーを刈り取り、落ちていた空き缶やゴミを拾ってきました。毎週日曜日には教会で礼拝が守られているので防犯面でも安心なのですが念のため見回りした帰ってきました。その際、久しぶりに壁に書かれている動物たちの絵を見ました。実はこの絵を描いたのは、大河原幼児園時代の卒園児で海外でも活動(活躍)している、ペイントローラー1本で絵を描くペイントアーティスト「さとうたけしさん(旧園舎時代一度だけお会いしたことがあります)」の作品なのだそうです。今では誰の目にも触れられることがなくなりましたが描かれてる壁が風雨や直射日光が当たらないこともあり、幸いなことに色が褪せていないのです。何年先になるか分かりませんが、園舎を取り壊すような時が来たら、さとうさんに絵を描いた当時のことをお聞きしたいものです。

そんなに?

2022/06/24

子どもたちの楽しげな姿を見ていると五感をフルに使って遊んでいることが伝わってきます。数日前のことです、園庭の外に作ったトマト畑の手入れをしていた僕に、5歳児のぞみ組のN君が「ねえ、園長先生何してるの?」と話しかけてくれたので「トマトがいっぱい生るように手入れしてたんだよ」と答えると「ふ〜ん」という返事が返って来た後、今度は「じゃあ、なんか臭いんだけど何の匂い?」と尋ねて来ます。その匂いのもとは、時々とんとんの丘から漂ってくる、または、バキュームカーが汲み取りをした時のような強烈な匂いではないものの、言葉で表現(形容)することが難しいこの季節限定な「栗の花」の香りであることがすぐに分かりました。確かに良い匂いとは思えないけれど季節が感じられ個人的には臭いとは思わない匂いがN君にとっては臭いと感じたということでしょう。そこで「この匂いはあそこに見える栗の花の匂いなんだけどくさいかなあ?でも、花が咲くから秋に栗拾いができるんだよ。楽しみにしてて」と返事をすると「うん!わかった」と返事が返ってきましたが、栗の花の香りに気づくN君の敏感さが嬉しかったです。ところで、現代ではネズミが出るような環境はなくなってきたため、猫がネズミを捕まえるなんてことはないと思いますが、猫はネズミを捕まえると、褒めてもらうためなのか自慢したいのか、ご主人に見せに来ると聞いたことがあります。そんな猫のように、子どもたちは虫や花や石など自分の宝物と思うような物を見つけると「園長先生見て!」とか「ちょっときて」とやって来ます。今朝のことです。5歳児のぞみ組のHちゃんが「園長先生見て、ごつば見つけた」と特別なクローバーを見せに来てくれました。四つ葉でもそんない簡単に見つけることができず珍重されるのに、五つ葉(いつつば)を見つけたのですから、嬉しいことは間違いありません。しかし、これまでの子どもたちの様子を見ていると多くの場合、せっかく見つけても葉っぱが取れてしまったり、落としてしまいどこに行ったのかわからなくなりがっかりしたり、枯れたようにぐったりしてしまったりするので「せっかくだから、押し花にしてあげようか?」と押し花にして残すことを提案し、ティッシュに挟んで乾かしてあげることにしました。園庭のあちこちにクローバーがありますが、Hちゃんは🍀四葉のクローバー探しをしていて五つ葉を見つけたのか、偶然見つけたのか分かりませんが、子どもならではの観察力が発揮されていたことは間違いないでしょう。
 さて、今日は町内の乳幼児施設の所(園)長や主任、そして小学校の先生方との会議に参加して来ました。その際、ある学校の教頭先生が僕のところへやってきたと思ったら小さな声で「園長先生、よく日に焼けていますが、スポーツか何かなさっているんですか?」と話しかけて来ました。そこで、よく園庭にいること、最近は畑仕事に取り組んでいること、そして、薪づくりなどをすることをお話しすると「えっ!?そうなんですか?ということは薪ストーブか暖炉があるんですか?私の家にも薪ストーブがあるので、薪作りをするんです。園長先生とこのまま1時間薪ストーブの話ができます」とおっしゃるのです。そして「綺麗に焼けているので、サーフィンでもなさっているのかと思って・・・」と話が続くので「むか〜し、そんなこともしてましたし、ロードバイク(自転車)にも・・・」とお返事をしたのですが、僕は先生も日に焼けていると思っていたので「先生も焼けてますが?」とお尋ねすると「私も畑をしているので」とニコニコ!マスクをしているため、見えるのはおでこと目の周り、そして腕ぐらいだったのですが、どうやら周りの先生方とは明らかに肌の色が違っていたこと、そして、園長らしからぬ服装が気になったのかと思いますが、わずかな時間の会話の中で、保育と教育についてもお話しすることができました。そこで感じたことは、この教頭先生の教育観が僕等の保育観ととても近いということです。自分では、そんなに日焼けしていると思っていないのですが、どうやら一般の方々とは違うということ、そして、同じような教頭先生がいらっしゃることが分かったことが何だかとても嬉しい週末の午後となりました。いつか、保育園にいらしていただき、教育・保育について、そして薪ストーブ談義ができることを願うものです。

梅の収穫と軽量

2022/06/23

今年は豊作だった印象の梅!収穫、軽量し、保育で使いきれない分は保護者の皆さんに販売も・・・。あっという間に「完売」いや「完梅」となることでしょう。

いかがですか?

2022/06/23

天気予報では今日は一日くもりと伝えていましたが、多くの子どもたちが登園してくるころには霧雨が降り出しました。天気が崩れなければ、2歳児つき組の子どもたちはバスに乗って「とんとんの丘」へ出かけ、動物とのふれあい、園にはない遊具・環境で遊んでくる予定がありました。ところが、出かけるべきか中止・延期すべきか判断に迷うような微妙な雨・・・。しかし、昨日から楽しみにしていた子どもたちはレインコートや餌を持って登園してくれたこと、そして、雨脚が強まることはないと担任たちが判断したことで予定通り出かけてきました。バスに乗って出かけるのは嬉しいはずですが、興奮して大騒ぎすることもなく目的地である「とんとんの丘」に到着し、動物たちのところへ向かうとバスの中とは一転、餌をの入った袋を手に自分たちより大きい馬、ヤギ、シカ、ひつじたちに餌を食べさせるためグングン近づき食べさせる子どもたちがいるかと思えば、せっかく餌を持ってきてくれたのに餌が欲しくて柵に(子どもたちに)迫ってくる動物に「怖〜い!」と言って近づけなかったり、遠くから投げ入れたり、友だちに渡してあげたり、僕に分けてくれたり・・・。それでも、動物たちが美味しそうに食べる姿に満足そうな表情を見せていました。また、あいにくの天気のせいでしょう、貸し切り状態だったこともあり、飼育係のおじさんが仕事の手を止め「ほら見てごらん」と声をかけてくださり、子どもたちの顔と同じくらいの大きさのダチョウの卵を見せてくれました。そして、2歳児の子どもたちならではと思ったこと、それは絶対に動くことも、餌を食べることもないパンダやラクダたちに「はい、どうぞ!」と話しかけながら餌をあげていたことです。雨が降っていなければ遊具でひと遊びしてきたのですが、それはまた次回の楽しみにしておいてもらおうと思います。
 さて、とんとんの丘を出発し園に戻ると、5歳児の子どもたちがN先生とT先生と一緒に梅を収穫してくれていて3つのタライが一杯になっていました。それを職員室前のバルコニーに運び、破れてしまったものや熟れすぎてしまった実を選別し、1kgずつ軽量して袋詰めしていました。こんなことを通して、重さや数の概念が少しづつ身についてくれること、そして、収穫した梅の実で美味しい梅ジュース(シロップ)やジャムを作るなどして欲しいと思います。

聞き耳ずきん

2022/06/22

貧乏だけれど正直ものでよく働くおじいさんが動物の命を救ったお礼としてもらうものや、善い行いをした見返りにもらうなど、各地によってさまざまな言い伝えがある「聞き耳ずきん」という昔話があります。この「聞き耳ずきん」をかぶると鳥や動物たちの声が聞こえるという不思議な力があり、その頭巾の力を借りて人助けをしたおじいさんが沢山のご褒美をもらい幸せに暮らすというストーリーを多くの方がご存知でしょう。園庭にも日々様々な鳥がやって来て鳴いているので、聞き耳ずきんがあればどんなことを話しているかわかって楽しいのかも知れません。ところが、昨日の朝のNHKのニュースによると、京都大学の先生がシジュウカラという鳥は鳴き声によって会話をしているということを突き止めたというのです。園庭には梅やケヤキなど三箇所に巣箱を括り付けてあるのですが、昨年、その巣箱の一つが一組のシジュウカラ夫婦のお眼鏡に叶ったようで、親鳥たちが忙しそうに巣箱を出入りする様子が見られたと思っていたら数羽のひな鳥たちが巣立っていきました。きっと、その間も親鳥たちは様々な会話をしていたということなのだと思いますが、先生は、聞き耳ずきんを使わずしてシジュウカラが「仲間を集めるため」「鷹などの鳥を警戒する鳴き方」など複数の鳴き方をきちんと使い分け、それらを組み合わせて話していることを明らかにしたというのですから驚きです。昨年と同じように今年度も親鳥たちに巣箱を気に入ってもらい子育てをしてもらえることを期待します。ただ、4月、一つの巣箱にアオダイショウが入っていたことがあるので、その巣箱は敬遠されるかも知れませんが・・・。
 さて、子どもたちに随分もぎ取られたとはいえ、今年も梅の木にはたくさんの梅が実っています。明日か明後日5歳児がその梅を収穫してくれるとのことですが、梅だけでなく、ビワも少しずつ色づき始め、ザクロも次々に花を咲かせ、その隣の柿の木にも沢山の実が付き、プールの前のぶどう(ナイアガラ)も小さな実(房)を付け、未満児の園庭のフェンス際にはブルーベリーの実が大きくなり、栗の木にも沢山の花が咲き、独特な香りを漂わせています。そんな全ての果物が鳥や子どもたちに食べられることなく収穫時期までどれくらい残っていることやら・・・。

こんな姿も!

2022/06/21

ご飯炊きやプール(水)遊び以外にも、園庭の「花見櫓」では全てのフロアでごっこ遊びが行われ、プールの近くの砂場では1歳児そら組のTちゃんが片足の靴が脱げていることなど気にせず夢中で砂遊びに興じ、0歳児の保育室ではボールプールに入った子どもたちが投げるボールをプールに戻し入れる担任との戦いが繰り広げられていました。もちろん子どもたちはそんなことなど考えず投げているのですが・・・。
 そして、今年は今日6月21日が一年で最も昼の時間が長くなる「夏至」でした。そんなこともあるのか、夕方遅くまで園庭から子どもたちの声が響いてきました。

ねぇ、知ってる?

2022/06/21

今日も梅雨とは思えない青空が顔を出す暑い一日でした。そんなこともあり2・4歳児は待望の水遊びに歓声を上げ大喜び。しかし、それ以上に朝から落ち着かないほど嬉しそうだったのが5歳児、ぞみ組・めぐみ組の子どもたちです。それがなぜかと言えば、来月の「お泊り保育」に向けて、園庭で羽釜を使ってご飯を炊く予定があったからなのです。今月に入ってから特に、お泊り保育に向けて「どこで、どんなことをして過ごす(遊びたい)か、食事はどうするか?」など話し合いを進め、先週は多くの子どもたちの「ラーメンを食べたい」との声に、実際に麺を作ることから始めラーメンを作ったのですが、味は良かったものの、先生たちから「今日は『うどん』作ったんだ」と話し掛けられるような麺が出来上がったとのこともあり、ご飯はどうか実際に炊いてみたという訳です。子どもたちは今日のために枝や薪、かまどを準備していたこともあり、いつもならペダルカーで遊んでいる子や虫探しをしている子どもたちもが暑い中、交代しながら火を仰ぐなど一生懸命!そして、N先生もW先生もこれまで何度となくご飯炊きを経験しているだけのこともあり、炊きあがりもバッチリ!そんなご飯を塩おむすびにして何もしていない僕のところにまでお裾分けしに来てくれましたが、とても美味しかったです。今後の話し合いでメニューが決まっていくことになるかと思いますが、ラーメンよりご飯へと変化していきそうな気配を感じます。  
さて、個人的は話になってしまい申し訳ないのですが・・・。♪「ねぇ、知ってる?今の日本の人口は~」で始まる数年前にヒットした曲の歌詞では、日本の人口は1億2000万強で世界の人口は70と4億くらいと歌われていました。しかし、現在の日本の人口は1億2600万人で世界の人口は79億5400万人とのことです。そんな中で人と出会うということは、生きている時代(時間)と場所が一致していなければならず、それを考えると奇跡的なことであることを再認識させられます。昨日の帰宅途中、家まで50㍍くらいになったときのこと、パワーアシスト付きの自転車に乗った女性が前から走ってきたと思ったら、急に自転車を止めて「〇〇〇先生!こんばんは!お変わりないですね。すぐに分かりました」」と話し掛けて下さいました。マスク越しでもその表情が驚いていることと喜んでくださっていることが伝わってきました。一方で最初、目だけではどなたか分からず頭の中(脳みそ)は「どなただっただろう?」とフル回転。しかし、お話しているうちに以前勤務していた幼稚園で担任をさせてもらったHちゃんのお母さんであることが分かりました。10数年ぶりにお会いしたのですが、我が家のすぐ傍でカフェを開いたこと、そして、明日(今日)の夕方、素敵なイベントを開催すること、Hちゃんがキー局の某有名番組でADとして働いていることなどわずかな立ち話でしたが、当時に戻った感覚でお話しさせてもらうことができました。昨日、汗だくになって野菜の収穫をしていなかったら、もう少し遅い電車に乗っていた可能性が大であり、また、人が少ない時間だったため僕がマスクを外していたことでお分かりになってくださったのかと思います。そして、もし、一本違う道を帰っていたならばお会いすることはなかったことでしょう。前述の歌の歌詞の中には、「♪君がこの世に生まれたこの奇跡は、僕が君と出会えたこの奇跡は~」と歌われているのですが、昨日の出来事はまさに奇跡だったような気がしてなりませんでした。

子どもって本当にすごい!

2022/06/20

梅雨入りが宣言されたというのに今日も青空が見え、朝からぐんぐん気温が上がり暑い一日となりました。そんなことが影響しているのか、午前中、園庭をトンボやアゲハチョウ、カナブンが飛ぶ姿が見られましたが、それを予期したカのように飼育ケースを持参して登園する子どもたちの姿が増えてきました。それに比例するかのように、礼拝後、桜の木(葉っぱ)が日差しを遮ってくれるところでいたるところでダンゴムシ探しに夢中になる子どもたちが見られました。僕は5歳児めぐみ組のA君の熱烈なる「園長先生一緒に捕まえて!」というお誘いに屈し空のペットボトルを飼育ケース代わりに準備してあげて、石や丸太などをひっくり返しダンゴムシの捕獲に取り掛かりました。ところが、捕まえようと思って触った途端、まさに団子か小さな石ころのように丸まってしまい子どものように指で摘むのが結構難しいことを思い知らされます。そして、毎年思うことですが、なぜ子どもたちはこんなにダンゴムシに夢中になるのか?また、毎日大勢の子どもたちに捕まえられるのにいなくならないかということです。単純に言えば、それだけ卵から孵っているということになるのでしょうが、これからも続くであろうダンゴムシ集めのために、飼育ケース代わりに空のペットボトルを持参して登園してもらおうかなあ・・・!?ちなみに、先週土曜日、仙南2市7町の保育所(園)が加盟する仙南保育所連合会の研修会で講師の話の中に、「ダンゴムシには心臓があるか?」ということが子どもたちの話題になったということが事例として挙げられました。大人になれば生き物には心臓があるということは分かっているはずですが、僕自身、ダンゴムシの心臓は見たこともなく、それ以前に虫の心臓のことなど考えたことはありませんでした。そんな事例から、子どもたちが如何に様々なことに興味関心を持ち、様々な事物に関わっているか再認識させられました。
 そうそう、梅雨入りが感じられない中、3歳児の保育室前だけはレースペーパーを使って作ったアジサイが飾られていて梅雨の真っ只中であることを感じさせてくれています。

人間よりも・・・。

2022/06/17

朝、西側玄関の掃除(消毒)をしていると園庭から僕のところへ走って来た5歳児めぐみ組のHちゃんが首をかしげながら「ねえ、園長先生ちょっと来て!お庭でカラスさんがこんな風になって転んでるの!」そう報告に来ました。そこで、鳥インフルエンザに感染しているなどしたら大変なので「わかった。じゃあ片付けしてから行くから、カラスに触ったりしないで待ってて!」と伝え様子を見に行くと確かに迷路のような丸太の遊具の隅でじっとしているカラスを子どもたちが取り囲んで眺めています。そのカラスの大きさを見て、巣立ったばかりで上手に飛ぶことができず園庭に落ちた(着地)してしまったことが想像できました。しかし、目の前でカラスを見る経験など滅多にない子どもたちはその場をなかかな離れようとしないのです。ところが幸いなことに降ったり止んだりしていた雨が強まり、クローバーをかき分けカエル探しをしていた子どもたちも先生たちも一旦園庭から姿がなくなり、ゴミ拾いと鍬での草刈り(雑草抜き)をする僕だけになりました。そこで、鍬を手にカラスを救出すべく様子を見に行ってみると、子どもとはいえ沢山の人間の姿に心配しながら子カラスを見守っていたと思われる母カラスが近くのフェンスに止まって体を震わせながら威嚇するような声で鳴くのです。そんな母カラスに襲撃されることを覚悟しながら子カラスを鍬ですくい上げ、フェンスの近くに放してあげました。すると、それまでじっとしていたカラスが心配して鳴く母親の声の方へピョンピョン跳ねて行く姿を見届け、その後、改めて様子を見に行くと既に子カラスの姿も母カラスの姿もなかったことから、園庭からは何とか無事に脱出することができたのだろうと思うと共に、どうか上手に飛ぶことができるようになり、今度は空から子どもたちの姿を見に来てくれることを祈りました。こんな風にカラスが一生懸命に子育てをしているのに、人間社会を見ると少子化、子どもの貧困、そして、児童虐待など子どもたちに関する痛ましい事件事故が後を絶たないことに胸が痛みます。
 そのような問題を解決すべく、子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」が来年4月に設置されることが一昨日の15日に参院本会議で可決、成立しました。様々な情報によると「こども家庭庁」の中は「企画立案・総合調整部門」「成育部門」「支援部門」の3つの部門に分かれ、この3部門で、これまで内閣府、厚生労働省、文部科学省など、いくつもの組織の隙間にこぼれ落ちていた子どもに関する施策をカバーするそうです。子育て支援や子どもの貧困対策、児童虐待防止、少子化対策といった幅広い分野を受け持つ一方、未就学児童が通う施設は、幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省、認定こども園は内閣府が所管することになり「幼保一元化」は見送られることになりました。それが既得権益のための縦割り行政でなく、子どもたちの未来のための政策であることを切に願います。

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